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タフすぎて、そんはない馬
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その昔、テンゲン(アタリ)という会社が「ピットファイター」というゲームを作りました。
「穴ぐら戦士」という意味があり、地下闘技場みたいな所で行う格闘みたいな感じらしいです。
賭けの材料ですね。俗に言うストリートファイトです。
ゲーム内では、アンダーグラウンド的な闘技場にて、
事情があって表に出ることのない、比類なき強者たちが、
たくさんのギャラリーに見守られ、またヒートアップしたギャラリーの攻撃を受けつつ、
敵と戦い、その力を持ってして、名声と金をもぎとっていくのです。
これだけ書くと、かっこいい印象がありますが、
ゲーム界においてのこの作品は「奇妙な珍作」という印象があるようです。
格闘ゲームなわけですが、実写取り込みを主としたリアルなキャラクタが
あまりなめらかではなく、というか、がくがくに動く奇妙なその様、
穴ぐら戦士にふさわしい、グダグダなアシッド系BGM、
ファイトマネーを目の前にどさどさ積まれる即金的な感覚、
そして、大金目の前に、何故かフォークリフトの上に乗って、
「デヤァ」と胸を張ったりと、調子の乗る主人公。
ラストステージである、地下闘技場のチャンピオンを倒した暁には、
あたり一面に舞い散る札、美女にかこまれ、胸を張ったり、調子に乗る主人公。
すべてがアンダーグラウンド的で、じつに雰囲気が出ています。
そして、その雰囲気が好きな人には実に好評なのであります。
しかし、このゲームにおいて、脈々と語り継がれている伝説、
それは、それをすべて台無しにする、テキストの数々なのです。
戦いの前に、黒画面で一言だけ出てくる、この奇妙なテキストの数々。
「なさけ むよう」
「さいごまで たっていたものの かちだ」
「つよくなければ いきのこれない」
「タフすぎて そんはない」
そして、勝利した時にでてくる
「残虐行為手当」
更に、説明書に書かれている(という)
「わたし、カトーアルよ チュウゴクジンじゃ ないアルよ」
これらの一風変わったテキストは、
元々英語表記だったそれを、誰かが翻訳したものなのだが、
あまりに直訳かつ、微妙なバランスの日本語。
そして、謎の「残虐行為手当」というキーワード。
普通のゲームで言う「ボーナスポイント」を言い換えたものなのですが、
別に翻訳しなくてもいい所まで丁寧に翻訳しており、
それにしてもあんまりなその翻訳は、変な物好きの心を大きく揺さぶり、
今でもその伝説は脈々と語り継がれています。
ランキング画面の場所にまでその翻訳まであり、
「強者たち」
と、一言、書かれています。実に直訳かつ、わかりやすい表現です。
それにしてもあんまりだ、という事実は否めませんが、
ゲームの設定上、実にすんなり受け入れやすいものとなっています。
ちなみに、説明書はまだ読んだことが無いのですが、
テンゲンの解説のセンスはかなりのクオリティがあり、
「スタートボタン以外は全部凶器です」
「たとえゲームといえども、お酒を飲んで千鳥足で闘うと技にキレがなくなります」
とまあ、いちいち変な表現で書かれているということで、
非常に有名な話です。死ぬまでに一度は読んでみたい。
そんな「声に出して読みたい日本語」だと思われます。
そして、ここまで聞いて、このゲームの普通のものにはない異常性が
わかっていただけたかもしれない所までピットファイター。
そういう名前の馬がいるということです。
ぐーぐる様でゲームタイトルだけでぐぐるとわかるのですが、
なかなか強い馬らしく、ゲームより、馬の名前のヒットがよくかかります。
なので、ゲームについて調べたい場合は、「ゲーム」と組み合わせてみるか、
「残虐行為手当」と組み合わせて検索するのがモアベターです。
馬については、今も現役なのかわかりませんが、
やはりその名もピットファイター、
「タフすぎて そんはない」
そんな思いを胸に名づけられた馬だと、思いたい。
そして、名前負けしない、実にタフな強者競走馬として、
名を挙げてもらいたいな。
そんなことを、ぐーぐる様の検索結果を見て、思うのでした。
このゲームの詳細や面白さ
変な日本語だけを見たいならここがお勧めです。
新潟支部とATARI
アタリのゲームのそのものが変な日本語なんです。
コインいっこいれる とか。
ゲーム性の部分を見ると、3キャラしか選べず、少ないかな?とも思われますが、
操作はA:パンチ、B:キック、C:ジャンプと、実に単純明快で、
昨今の格闘ゲームにおけるコマンド入力みたいな複雑なものではないので、
誰でも楽しく、簡単に強者たちになれます。
A+B+Cで必殺技、A+Cでガードが出せますが、
ガードは大した効果もでないので、どうせなら、何も考えずに
必殺技を乱発するのも、楽しくするコツです。
この簡単さが、ピットファイターの特徴であり、魅力的な所です。
ジャンプキックが何故か普通のキックのモーションと同じであり、
しかも、キャラによっては、893キックだったりするので、
はじめてみると非常に珍妙な感じを覚えますが、これも味です。
単純に相手を殴り倒すことだけがルールですが、
周りに落ちているナイフやタルを投げつけたりして、有利に運んでいきます。
たまに落ちているドラッグを手にすることにより、ダメージは受けるが、
ダメージを受けるモーションをまったく取らない、変体強者になったりします。
相手も取ったりできるので、取られてしまうと、相手が一切隙を見せないので、
わかりやすく言うと「ロボコップからにげる悪者」みたいになり、
見た目にも、やる側にも、色々面白い演出が待っています。
敵を倒すと、倒れた相手が灰色になる演出があります。
自分がやられた時も灰色になってしまうのですが、
この演出には燃え尽きた感じがよくでていて、うまい演出だと思います。
どことなく、マヌケな印象もありますが。
倒した後のリザルト画面においては、
フォークリフトに乗っていきがる主人公の様がありますが、
積まれた札束の数だけフォークリフトが上がっていき、
見た目、かっこよさどころか、マヌケな感じが出ているのも
「穴ぐら戦士」ならではの意思表示が垣間見れます。
一生に一度でいいから、真似してみたい行為です。
ボーナスステージでは、「さいごまで たっていたものの かちだ」
という言葉どおり、自分とまったく同じ色違いのシャドウキャラと、
転ばせるためだけに闘います。各自、3回転ばせると勝利です。
わかりやすいですが、ちょっとマヌケな所もピットファイターです。
そんな感じで10戦まであるのですが、実にさくさく進むので
1プレイにおけるプレイ時間も20~30分位。
気分転換には、ちょうどいいものとなっています。
そんな感じで、君も強者たちになってみよう!!
by syuwan
| 2006-08-02 02:15
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「いぬじら(Inuzilla)」というサイトをやっている「しゅわん」という人のブログでした。ここでの更新は終了しました。
by syuwan
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